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 「サッド・ムービー」
2006年11月15日 (水) | 編集 |
「サッド・ムービー」を観てきましたよ〜

愛はどうして終わる瞬間に
一番輝くんだろう。
これは、あなたに少し似た、“さよなら”の物語たち―。

本作の主人公は皆、“別れ”を通して新しい自分を見つけ、今まで気付くことのできなかった想いを知る。
それはちょっとした勇気や、昨日まで気付かなかった本当の気持ちや、絶えることのない愛。
失う時に初めて気付いた気持ちは、やがて宝物となって心の中に残るから、辛いけど、温かい。
『Sad Movie <サッド・ムービー>』は、「悲しい映画」と言う直訳の意味を超え、“別れ”の向こう側にある温もりまでをも表現している。
そして、“別れ”を描くことで逆に、人と触れ合う大切さや人を愛する意味を教えてくれる、心に触れる感動作となっているのだ。。

“あいしてる”の数だけ“さよなら”がある――。

ある晴れた夏の日。
いつものように慌しく動き出す街の中で、私たちに似た8人の“別れ”への物語が始まる。
恋に不器用な消防士ジヌは、プロポーズを待ち望む恋人スジョンの気持ちに気付きながらも、なかなかその一言が言い出せず、彼女の気持ちは限界に近づいていた。
ゴールの見えない恋に終止符を打たれたハソクは、彼女の気持ちを取り戻せると信じて‘別れさせ屋’という奇妙な仕事を始める。
忙しすぎる母親に反発して困らせてばかりいた小学生のフィチャンは、ある日、母親が重病にかかっているという事実を知ってしまう。
初めて恋に落ちた耳の聞こえない少女スウンは、告白する勇気が出せないままに大好きな彼がフランスに留学するという噂を聞きつけてしまう…。
突然降り出した夕立を同じように受けながら、悲しみの予感にあらがうように、彼らは大切な人のため、それぞれの道を走り出す――。

人が人生の中で遭遇するさまざまな別れ。
その中で最も悲しく美しい別れを描いた映画
――『Sad Movie<サッド・ムービー>』。
主人公は8人の男女。
優しい言葉で別れる彼らの物語がいまはじまる。

8人の男女による4つの悲しい別れの物語。オムニバススタイルのように独立した物ではなく、人間関係につながりがあったり、同じ時間軸で4つの物語りは同時進行するといったスタイルで描かれている。

恋に不器用な消防士と、
プロポーズを待ち望む手話通訳アナウンサーの物語。
幸せと不安が隣り合わせの恋……。
愛をうまく伝えられない二人――。

ジヌの手話、そして手話の解釈は間違いだらけで笑わせてくれますね。ジヌは消防士、それは危険といつも隣り合わせ。スジョンは彼のことが心配で消防士をやめて欲しいと思うようになる。
そしてプロポーズを望むようになる。なぜなら、火の中に入る前に私のことを思い出してためらってくれるかもしれない・・・そんな願いがあるから。ジヌはそれに答えようとしていた。
スジョンのラストのセリフ「プロポーズを望んだことが――」
プロポーズを望んだのは誰の為なのか――。ジヌはその仕事に誇りを持っていた。もちろん危険が伴うことも、それを彼女が心配してることも知っている。彼の消防士という仕事は理解していた、しているつもりだったスジョン。スジョンはそんな彼の想いを分かってあげれたんだろうか――。プロポーズ――型にはまらなくてもジヌは愛してくれていた。一緒にいられる、それだけで良かった。彼を信じて、彼の仕事をもっと理解してあげれたら――。何気ないラストのセリフは、そんな想いが込められている様で重みを感じる。
スジョンの不安な気持ち、不器用ながらも彼女の気持ちに答えようとするジヌ。そんな最中の運命のいたずら――。伝えたかった想い―言えなかった言葉―「愛してる」って“言える”のに・・・。悲しい別れですよね。

彼女の心を取り戻したい“別れさせ屋”と、
新しい恋を見つけてしまった彼女の物語。
終わった恋に気付けない男――。
愛がすれ違ってしまった二人――。

別れの日がやってくる――。付き合ってるときってそんなことは考えたりしなかったりするもの。でも、ふと気付いたときには相手の気持ちは離れ始めてたりする。ようやくそれに気づいたとき、つなぎとめようと頑張ったりする。でも、そんなときは既に手遅れだったりするもの――。
先の見えない愛に不安を抱えるスッキョン。仕事に付けば彼女の気持ちを取り戻せると信じているハソク。彼女の心を取り戻すために、他人の恋を終わらせる“別れさせ屋”―なんとも因果な商売ですよね。“別れさせ屋”その最後の別れも因果なものですね。彼女はそれを知らない、知るすべもない別れってのも・・・。

恋に落ちた耳の聞こえない少女と、遊園地の絵描きの物語。
秘めた想いを口に出せない初恋――。
愛に勇気が出せない二人――。

昔火事に巻き込まれた後遺症で顔にやけどの跡を抱える、耳の聞こえない少女スウン。彼女は遊園地で白雪姫の着ぐるみを着るバイトをしている(白雪姫に見えないんですけど・・・)。この白雪姫、カワイイです。見た目もさることながら仕草がキュート。そんな彼女が好きになったのは園内に似顔絵を描きに来ているサンギュ。“想いを言葉に出来ない”、そしてコンプレックスから顔を見せることも出来ない。でも、“白雪姫”という仮の姿でなら少し自分が出せる。そんなスウンのピュアさが愛くるしい。最初で最後の彼女の見せる素顔――。最初であると同時にそれは別れでもある。やっぱピュアな初恋は、ホロ苦い。

病に倒れた母親と、愛する母を守りたい少年の物語。
心の距離が縮まらない親子――。
限られた時間に愛を注ごうとする二人――。

仕事で多忙な毎日を過ごしているジュヨン。ある日の事故がきっかけで重病を抱えていることを知る――。入院中は毎日会いたいときにいつでもお母さんに会えると無邪気に嬉しがる小学2年生の一人息子フィチャン。今まで息子を寂しがらせていたことを初めて知るジュヨン。病気のことなど知らず、入院したおかげで今までかまってもらえなかった分、お母さんに会いたがるフィチャン。ある日、ふとしたことから母の病気のことを知ってしまう。

まだ小学2年生のフィチャンには、子を思う母の親心なんて分かるはずもないけれど、フィチャンは自分に対する“母の気持ち”を知り、お母さんを守りたいという気持ちから、母の真似事をする。お母さんに愛されているから―お母さんを好きだから―。お母さんのためと思い真似事をして励ますけれど怒られてしまう。良かれと思って言ったこと。親心を知らないフィチャンは、なぜ怒られるのか分からない。2人は今までの隙間を埋めようとする。母は息子を喜ばせるために、息子はお母さんに喜んでもらうために。――そして別れが近づいたとき、フィチャンは母の真似事をする。この「親心を知らないのに、母を想い、お母さんの真似事をする」ってところがなんともいじらしくてたまらない。そして、フィチャンに届けとばかりに病室から聞こえる“それ”は、何とも切ない・・・。

悲しみから生まれた、あたたかい涙の物語。
― Sad Movie ―

別れ――色んな別れがあるけれど、それは誰もが経験していること。四つの別れの物語――。一つの作品にそれだけ詰め込むってなると、一つ一つが薄っぺらになってしまうんじゃないかなって少し心配だった。でも、ちゃんと抑えるところは抑えてて良く描けている。独立したオムニバスじゃなく、同時進行でそれぞれの別れを一つの作品のラストとして持ってきたところも良かった。観終わった後は悲しいだけでなく、あたたかい気持ちになれる、そんな作品。

「愛はどうして終わる瞬間に一番輝くんだろう。」一緒にいること――それは何時しか当たり前のことになる。そして別れのときに気づく――それがどんなにかけがえのないものだったかを。気づいたときには遅すぎて―後悔しても手遅れで―頭の中を色んな想いが駆け巡る―。だから終わる瞬間に一番輝くのかな。

「サッド・ムービー」オフィシャルサイトはこちら

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